【レビュー】『織田信奈の野望』の丹羽長秀は100点です【アニメ版】

2024年10月11日2024年10月12日

『織田信奈の野望』のアニメを拝見しました。
だいぶ今更感はありますが、ヒロインの織田信奈をはじめ、とっても可愛くなっちゃった戦国武将をご紹介します！

登場する武将

織田信奈	尾張を支配する織田家当主の姫大名。誰もが認める美少女だが、振舞いからうつけ姫と呼ばれる
相良良晴	現代日本からタイムスリップしてきた男子高校生。歴史好き。信奈にサルと命名される
丹羽長秀	信奈の小姓あがりの織田家家老。温厚な性格の常識人。何事にも点数をつける癖がある
柴田勝家	織田家きっての武芸者で、大変立派な胸をお持ちの姫武将。揉まれる
前田犬千代	虎の頭巾をかぶった織田家の家臣。信奈の小姓として槍をふるう
明智光秀	道三の小姓から信奈の家臣へ。剣と鉄砲に優れたおでこがカワイイ姫武将

あらすじ

ひょんなことから戦国時代へタイムスリップしてしまった男子高校生の相良良晴。
戦場で尾張の支配者・織田信奈と出会った良晴は、持ち前の度胸と歴史知識を武器に彼女に仕える。
はじめは周囲から怪しまれた良晴だが、史実の木下藤吉郎のように功績を積み、次第に織田家家中でも受け入れられるように。
良晴の知識という新たな武器を手に入れた信奈は、天下統一を成し遂げられるのか？
そして、良晴と信奈の恋の行方は――？

感想

キャラデザ

姫武将たちがとにかくカワイイ。
織田信長もとい織田信奈は金髪ロングの正統派美少女だし、丹羽長秀は学級委員系の清楚なお姉さん。
柴田勝家は巨乳ポニテ戦士で、前田犬千代（利家）はロリ……まさか嫁要素を本人に取り入れるとは。脱帽です。
このとおり、初期の織田軍だけでも美少女物の必須キャラは抑えているといったようす。
そこへさらに、ショタ弟・織田信勝や、デコっぱち空回り系真面目娘の明智光秀、舌っ足らず忍者蜂須賀五右衛門ときて、病弱美少女陰陽師軍師とかいう属性特盛バーゲン状態の竹中半兵衛などなど。
美少女物の「あったらいいな」が見事に揃っています。
「戦国史に興味はあるけど、むさいおじ様ばかりだと覚えられない……」
という方が、とっかかりとして入るのにとても良いのではないでしょうか。
もともと戦国時代が好きな方も、明智光秀の髪留めが金柑だったりと、歴史要素が盛りこまれたキャラデザになっているので、楽しい気づきがあると思います。

私の最推しは丹羽長秀ちゃんです。黒髪ロングの薙刀使いは強い

ストーリー展開

基本的な流れは『信長公記』などに見られる史実に沿っているようです。
しかし、この『織田信奈の野望』は、のちの豊臣秀吉となる木下藤吉郎が亡くなっていて、かわりにサルこと現代の男子高校生・相良良晴が存在する世界。
そもそも織田信長がカワイイ女の子で、名前も織田信奈になっているし……当然、史実にはない展開も出てきます。

救済展開

二次創作系で根強い人気の救済ストーリー。
『織田信奈の野望』にもそういった面があります。
兄・信長に弓を引いたために誘殺された織田信勝。
弟たちを優遇し、長子である義龍を軽んじたために長良川で討たれた斎藤道三。
あちこちで争いが起こっていた戦国時代では、数多くの魅力的な武将たちが志半ばでその命を散らしました。
そういった武将のファンの「あの武将の活躍がもっと見たかった！」という願いが、もしかしたら『織田信奈の野望』で叶うかもしれません。

姫武将たちの背景

ただでさえ厳しい戦国時代。
武将たちは数々の苦悩を抱えていたことと思われますが、女の子になったことで、さらに特有の悩みが増えた武将も。
『織田信奈の野望』の世界には姫武将や姫大名という存在が認められていますが、かならずしも女性優位社会というわけではありません。
「女のくせに」やら「女でなければ」など、女の身に生まれたことで心無い言葉や視線を向けられることもあるようです。
そんな世界で健気に、ときに大胆に頑張る姫武将たちの姿がいじらしくもあり、格好よくもあり……。
この姫武将のためなら「捨てがまり」してもイイ！！
そう思える出会いがあるかもしれません。

恋愛模様

『織田信奈の野望』のメインヒロインは、織田信長もとい織田信奈。
主人公・サルと信奈の恋愛も見どころの一つです。
女の子大好きなエロ猿系主人公と、過去にトラウマをもつツンデレ美少女ヒロイン。
ありがちと言えばありがちですが、よく見る設定というのはそれだけ多くが求めているということ。
やっぱり面白いし、好きなんですよね。
カワイイ姫武将たちに囲まれて、ついデレデレしてしまうも、やっぱり誰より信奈が気になるサルと、ツンツンしつつも徐々に心を許していく信奈……が、じれってー！！
思わず「俺ちょっとやらしい雰囲気にして来ます！」と席を立ちたくなる場面が幾度もあります。
でも、そのモダモダが良かったりもするのです……。